木枯らしの吹く外を眺めながら行われたティーブレンディングパーティー。ウェルカムティーは、グリーンティーベースのマンゴーフレーバードティー。ホリデーシーズンになると、ロイヤルアルバートのティーカップセットが度々登場します。
まずティーブレンディング(ミキシング)についての簡単なレクチャー。今回のベース茶葉は、ニルギリ紅茶とケニアの緑茶を使用。ケニアの緑茶は日本の緑茶に比べると非常にまろやかで緑茶初心者には飲み易いのが特徴です。お茶というとスイートティーで育った沢山の米国人にとって、私達日本人が感じる緑茶の旨味は彼らにとっては「庭の芝生または雑草の味。。。。。」という何とも悲しい感想を頂く事もしばしば。緑茶は苦手とおっしゃる欧米人には、ぜひケニアの緑茶をおすすめしてみて下さい。
ニルギリ紅茶とケニアの緑茶の試飲をした後、それらに加えるスパイスやドライフラワーの香りに包まれながらミキシングの開始です。
陶磁器でできたティーブレンディングマシーン、小さいながらなかなか機能的なマシーン。薔薇やラベンダーの香りに包まれながら、「紅茶に薔薇の花びらやツボミを加えるとどんなフレーバーになるのだろう?」「シナモンのスパイスに負けないようにクランベリーをもっと加える必要があるかしら?」「やっぱり見た目も大事だからコーンフラワーのブルーが際立つように沢山いれよう!」等、色々と試行錯誤するのがマイブレンドティーの楽しいところ!なんとも可愛らしい陶器のティーブレンディングマシーンにいれてクルクルと回す瞬間は、なんだか童心に返ったようで楽しいときめきの時間。
ティータイムは緑茶を使ったジャポニズムランチ。9月の里帰り時に妹家族と一緒に行った八女茶で有名な福岡県星野村。http://www.hoshinofurusato.com/information/tea/index.html 星の温泉館きららにゆっくりと浸り池の山キャンプ場のロッジで一泊した後、今回の目玉である茶の文化館へ。緑茶、紅茶、ウーロン茶、プーアル茶と色々な展示物があり、そこでは名物のしずく茶を頂く事ができます。ユニークなアイデアだと思ったのは、しずく茶の後の茶殻に酢醤油をかけて、おひたしのように茶殻を食べる事!茶園のオーナーさんが丹心込めた育てた茶葉を飲んで愉しみ、茶殻も残さず食べられるなんて、身体にもお肌にもとっても良いカテキンをたっぷりと吸収することができます。茶殻を無駄にしないで美味しく有効活用する、とても素敵な試みですよね。
メインディッシュは八女茶の茶ソバサラダ風。シャキシャキ野菜と一緒に頂く茶ソバは、のど越しスッキリ。サンクスギビングで食べ過ぎた胃にも優しく、ツルツルと頂けます。サイドには焙じ茶で炊いたおにぎりに玉露の手作りふりかけをかけて。さらに抹茶であえたポテトサラダを添えました。
飲み物ももちろん八女茶にこだわります。八女茶高級玉露を、有田焼の玉露茶器揃でお召し上がり頂きました。テーブルセッティグは、黒の配色を少し効かせて和モダンに。「和」を取り入れる時は、サロンの全体的な雰囲気を損なわないように仕上げる必要がある為、いつもよりも少しだけ気を使います。
デザートは、黒ごまのプリンに小豆入りのホイップクリーム、その上に抹茶をふりかけました。合わせたティーカップセットは、イギリスの名窯Aynsley社のコテージガーデンシリーズです。
その日の夜、参加者のお一人から「自分でミキシングしたマイブレンドティー、大変美味しく頂きました!」と嬉しいお言葉のメールが入りました。ご自分でミキシングされた紅茶ですから、きっとお気に入りのティーポットを使って丁寧に紅茶を淹れられたのでしょう。
時間をかけてモノを創りだす楽しさを知ってしまうと、そのモノに対する感じ方や接し方も変わるので、自然といつもの生活にゆとりを取り入れる余裕が出てきます。忙しい時期だからこそ、この「ゆとり」を本当に大切にしたいものです。
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