ニューヨークの5番街、ビバリーヒルズのロデオドライブ。
フィラデルフィアで高級ブティックの並ぶ通りとして有名な通りはリットンハウス•スクエア。その一角に位置する高級ホテル The Rittenhouse Hotel 内の Mary Cassatt Tea Room でのアフタヌーンティーは、雑誌の取材を何度も受けているだけあって伝統的なエレガントさではピカイチでした。
どの席に通されても、イングリッシュアイビーの沢山茂った素敵な中庭を一面に見渡せる様にテーブルやソファが配置されているのは、やはり長年アフタヌーンティーを提供しているからこそ。気候の良い季節だと、この中庭でもお茶を頂けるそうです。
茶器は、今でも世界中の女性を魅了し続けるロイヤルアルバート社のオールドカントリーローズ。世界で一番売れている茶器としても有名ですね。ビクトリア調のインテリアに囲まれ、モントローズシェイプと呼ばれる独特のカーブのあるティーカップで愉しむアフタヌーンティーは、正統派イングリッシュアフタヌーンティーといっても過言ではありません。
カトラリーは、Arthur Krupp 。
紅茶はシングルエステートティーを始め、特別にブレンドされたフレーバードティーが偏ることなく色々と用意されていたので、紅茶通の方をお誘いしても、またお茶は初挑戦という方とご一緒しても皆がそれぞれ気持ちよく楽しめるのではないかなと思います。
サービスをしてくれた男性は、愛読の Tea Time Magagine にも登場していたベテランサーバーの男性でした。
サンドイッチの中身は定番のスモークドサーモン、キュウリ、卵、ツナとチキンサラダですが、ホテルらしくそれぞれ創意工夫を凝らした盛りつけ。スモークサーモンのオープンフェイスサンドイッチには、なんとイクラがポツンと可愛らしくデコレーションされていました。
スコーンはレーズン入り。びっくりする程シットリとしたスコーンで、思わずサーバーの男性にレシピを尋ねてみましたが、もちろんマル秘だと言われました。。。ねっとりとしたクロテッドクリームをたっぷりと付けたスコーンをかじる瞬間は、至福の時です!
ペイストリーは、紅茶のムース、ブルーベリーのプチタルト、チョコレートディップの苺。優しい甘さで、紅茶が進みました。
私は紅茶も薔薇も大好きですが、インテリアはどちらかというとマンハッタンのブティックホテルの様なグラマラスでシックな物を好む為、当サロンは全くビクトリア〜ンという雰囲気はなく、どちらかというとコンテンポラリーよりです。でも時折こんな風に訪れるティールームやB&Bで、ビクトリア調の家具やイングリッシュコテージ風のインテリアに囲まれながら愉しむアフタヌーンティーもオーソドックスで良いものです。
今回は星を5つ付けたいと思います。アフタヌーンティーのコンセプトにブレがなく、正統派アフタヌーンティーを優雅にゆっくりと愉しめるようにテーブルの間隔がしっかりと空けられていた事、サンドイッチやペイストリーの量が上品だったこと、サーバーの方の礼儀正しさなど、本来そうあるべきホテルでのアフタヌーンティーの形をしっかりと守った、お手本のティールームというのが私の感想です。
フィラデルフィア近郊は、ホテル以外の個人経営のティールームが多い事でも有名です。DC からは車で2時間半ですから日帰りでティールーム巡りをしても楽しいかもしれませんね。
http://www.rittenhousehotel.com/
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