ダウンタウンDCのマンダリンオリエンタルで義理の母の誕生日を祝う為、バースデーアフタヌーンティーを家族で楽しんできました。 ロビーに大きく飾られたコンテンポラリーなフラワーアレンジメントの後ろには、マンダリンオリエンタルのトレードマーク「扇」にちなんで、扇形に広がる Empress Lounge 。
天井から床までの大きな窓からは日本庭園風な中庭が見え、気候の良いときにはこちらでもお茶ができます。中国骨董家具を中心に、モダンに配置されたインテリアの中、ゴールドのチャイナドレスを着用したサーバーの女性達がお茶を運んでいる姿が、さらにエキゾチックな雰囲気を醸し出しています。
予約をしていた私達は、ローテーブルとソファの席へ案内されました。すでにセッティングされていた茶器はシンプルな白地、カトラリーもシンプルでモダンなドイツ製 Hepp Exclusiv 。
お茶は、紅茶、白茶、緑茶、ウーロン茶、ハーブ茶の中から選ぶ事ができ、サンドイッチとペイストリーなどはバフェット形式でした。 主人はダージリン、義母はアッサム、義父はパールの形に丸められたジャズミンウーロン、義弟は「今日はお茶の気分ではない。」と言う事でフレンチプレスのコーヒー。私は珍しくフレーバードティーのマンダリンローズペタルをチョイス。
お茶はそれぞれ鉄瓶ポットで運ばれ、ここからもアジアンテイストが感じられます。マンダリンローズペタル、メニューの記述の通り、バラの香りに溢れライチとチョコレートの後味のする紅茶で、鉄瓶ポットの中には大きなバラのツボミが幾つも入っていました。フレーバードティー、1杯目は美味しいなあと思っていつも楽しむのですが、2杯目からはなぜかいつもくどく感じてしまいます。この日はちょうど「アッサムがフルボディーすぎる。」と言った義母と、「2杯目からのフレーバードティーがくどい。」と思った私とで意気投合し、お互いで取替えっこしました。
バフェットテーブルに並べられたサンドイッチには、花びらが散らされており、目で見て美しい食べて美味しいアート系。スモークドサーモン、チキン、エッグの3種類。その隣には、イチゴやマシュマロのチョコレートフォンデュ。そして、その他にもティーケーキ、プチシュークリーム、数種類のクッキー、ミニカップケーキなど。
スコーンはホテルらしく柔らかいしっとり系のスコーン。クロテッドクリーム、レモンカード、ストロベリーとラズベリーのジャムが添えられていました。
さらにラウンジ中央のコンソールテーブルには、これまたアート系のプチペイストリーが何種類も。ティラミス、チーズケーキ、チョコレートケーキ、ベリーのレモンタルト、ブラウニーからはじまり、コーヒープディング、グリーンティープディング、ヨーグルトムース。グリーンティープティングには、ホワイトチョコレートを扇形にかたどったマンダリンオリエンタルのトレードマークが。憎い演出です。
お味はというと、グリーンティープディングとレモンタルト以外は全体的に少し甘いかなと感じました。
和やかにお茶を楽しみながら皆で義母宛のバースデーカードを開けて読んでいると、ラウンジのマネージャーがバースデーケーキをさりげなく持ってきてくれました。ガラスのお皿にはチョコレートで “Happy Birthday” の文字が。こういった気の利いた演出に素直に喜ぶ義母、幾つになっても可愛らしい女性だなと思います。
さて、今回の星は4つ。お茶とペイストリーの種類が豊富だったのは2重丸。サービスもとても良かったのでここも2重丸。唯一の難点は、落ち着いて優雅にアフタヌーンティーができずらいバフェットスタイルだったというところでしょうか。ちょうど土曜日だったこともあり、ウェディングシャワー、ベイビーシャワーのグループが沢山きており満席御礼でした。その為、席をたってサンドイッチやペイストリーを取りにいく人と、お茶を運ぶサーバーの人がひっきりなしにテーブルの間を行ったり来たり。義母は、わりとにぎやかな雰囲気が好きなのでここを選んだのですが、落ち着いて優雅にアフタヌーンティーを楽しみたいと思っている人には不向きかなと思います。事実、私達の後ろに座っていたご婦人たちは、「落ち着かないので、別のホテルでアフタヌーンティーをします。」とマネージャーに苦情を言って颯爽と立ち去っていかれました。。。
毎週末何かとお茶に関するイベントがあり、最近なかなか義理家族と過ごせていなかったのですが、久しぶりに皆とゆっくりとした午後を過ごすことができました。
http://www.mandarinoriental.com/washington/
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